生活実態調査:府内小中学生、7都県と比較 家庭学習、二極化進む−−府教委 /大阪

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生活実態調査:府内小中学生、7都県と比較 家庭学習、二極化進む−−府教委 /大阪
11月28日17時1分配信 毎日新聞
 府教委は27日、全国学力テストと同時実施された小中学生の生活実態調査に関し、大阪と同様に大都市部を擁する7都県と比較した分析結果を発表した。朝食を毎日とっている児童生徒の割合が7都県より低いなど、学力と関連する基本的な生活習慣が身についていない子どもが多かった。一方、家庭学習をする子と、しない子の二極化が他都市より進んでいることも浮き彫りになった。【大場弘行】
 ◇「平日読書しない」中学生51%
 ◇「朝食を毎日食べる」小学生81%←生活習慣悪い!?7都県は86%
 ◇府教委・来年2月に改善のガイドライン
 生活調査は4月、国が小学6年と中学3年を対象にした学力テストとともに実施。府教委が、学力テストの結果が全国最低レベルだったことなどから、東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、兵庫、福岡の平均値と比較し、分析した。
 結果は、平日に全く読書をしない中学生が約5割に達し、7都県平均より13ポイント高いほか、予習復習をしない小学生も各8ポイント高かった。中学生の家庭学習では、「2時間以上」と「全くしない」がいずれも約3ポイント高く、意欲の二分化を示した。
 ◇学校の取り組みと家庭の連携も課題
 学校の意識調査でも、児童生徒が「熱意を持って勉強している」と回答した小中学校が全国平均値より低く、学校の取り組みの課題も明らかになった。府教委小中学校課は「他都市と比べても、深刻。つまずいたまま学習を放棄している子どもがおり、将来に展望を持ってもらえる取り組みや家庭との連携などが必要」とした。府教委は、2月中旬に授業改善などを盛り込んだガイドラインを示す方針。
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 【府教委の主な独自分析】
 (小数点は四捨五入)
 <生活>
◇朝食を毎朝食べている
 大阪  81%(中学73%)
 7都県 86%(中学79%)
◇学校に持って行くものを、前日か、その日の朝に確かめている
 大阪  58%(同57%)
 7都県 64%(同64%)
 <家庭学習>
◇平日1日当たり2時間以上勉強する
 大阪  29%(同42%)
 7都県 29%(同39%)
◇平日に勉強を全くしない
 大阪   7%(同12%)
 7都県  4%(同 9%)
◇休日に勉強を全くしない
 大阪  19%(同23%)
 7都県 12%(同18%)
◇平日に読書を全くしない
 大阪  28%(同51%)
 7都県 22%(同38%)
 <意識調査>
◇算数・数学の授業で学習したことを生活の中で活用しようと考える
 大阪  25%(同 8%)
 7都県 30%(同10%)
 <学校調査>(全国平均比較)
◇児童生徒が熱意を持って勉強している
 大阪 14%(同12%)
 全国 23%(同18%)
◇児童生徒が授業中の私語が少なく落ち着いている
 大阪 25%(同22%)
 全国 36%(同44%)
◇児童生徒が礼儀正しい
 大阪 13%(同15%)
 全国 24%(同33%)
◇朝読書など一斉読書をしていない
 大阪 25%(同42%)
 全国  8%(同15%)
◇PTAや地域の人が学校活動にボランティア参加してくれない
 大阪  9%(同10%)
 全国  4%(同 7%)
11月28日朝刊
最終更新:11月28日17時1分