爆笑問題の番組に広田先生が。

でてましたね。「爆笑問題のニッポンの教養」ってやつ。
http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/20090310.html

FILE065:「学校は何も教えてくれない?」2009年3月10日放送

広田照幸(教育社会学)学級崩壊、いじめ、青少年犯罪など、教育をめぐる話題は絶えることがない。これらを「現代教育の危機」として報道するメディアの論調を、独自の研究とデータをもとに批判してきたのが、気鋭の教育社会学者・広田照幸だ。
 広田が得意とするのが、独自の歴史的調査と文献研究によって、教育をめぐる「事実」を浮かび上がらせる手法。明治以来脈々と続く日本の「受験戦争」や「不良」の問題を、浪人生の日記やローカル新聞の三面記事などを手がかりに当時の人々の生の声から丹念に読み解き、教育現場の真実に光を当ててきた。
まことしやかな教育言説を次々に覆しながら、広田はむしろ「教育には何ができないか」をもっと考えるべきだと主張する。教育の未来像はそこから描くしかないと語る広田は、近年推し進められている教育改革論議にも疑問を投げかける。
日頃から、理想の教育や教師に対する持論を語る爆笑問題の太田。教育に、一体何ができるのか。爆笑問題が、気鋭の教育社会学者と揺れる学校教育について語り合う。

で、本田さんのとき(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20080319#p3)より作戦ができていて、まぁ社会史研究なので、古い新聞記事の切り抜きの面白そうなのなんかをスーパーのレジ袋からとりだして、太田に投げ与えていたら適当に喜んで読んでてそれで静かにしてた。そのへんはまぁ、成功といえば成功だったようにみえる。
でも、番組的にそつなくなってしまったといえばそうなのだろうし、そうしてそつなく終わってみれば、編集によって結局、太田のくだらない通俗的な「教育論」の長台詞が焦点を当てられることになる。だいいち上に引いた文章↑でも、

まことしやかな教育言説を次々に覆しながら、広田はむしろ「教育には何ができないか」をもっと考えるべきだと主張する。

ってせっかく言っておきつつ、けっきょく、

日頃から、理想の教育や教師に対する持論を語る爆笑問題の太田。教育に、一体何ができるのか。爆笑問題が、気鋭の教育社会学者と揺れる学校教育について語り合う。

ってまとめるのは、おかしいってより単純に日本語の文脈がよほどわからずに書いているか、あるいはよほど研究ってものをバカにしてるかだ。
じっさい上記サイトの「ディレクター観戦後記」でも

太田さんの理想の教育論は秀逸で、広田先生もたじたじ・・・。理想あっての現実ですから、爆問と先生、是非これを機会にタグを組んで21世紀の教育を変えていってほしいものです。

なんて書かれてしまうことになる。おそるべしNHK脳の恐怖。