通勤電車で読む『フィンランド豊かさのメソッド』。悪くない。

フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453))

フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453))

学力世界一等賞人気を当て込んだいわゆるフィンランドメソッドよいしょ本かと思ってちょっとほっておいたのだが、読んでみたらさらっと楽しく読めて好感度もあり。
筆者は、社会人をやってからひょんなことから(でもないか)フィンランドの大学院に留学。まだフィンランド教育ブームみたいなものもない時期に、ごく等身大の目線でフィンランドのことを見て、それを紹介している。
けっこう、文化の紹介のところとか、たくまざる(でもないか。文章がうまいのかな)ユーモアがあって、しかも、なんとなく「これならいわゆるフィンランド教育というのも成り立つかもなあ」と思わせるような感触が伝わってくる。
なので、タイトルに「豊かさのメソッド」なんて書いてあるのでフィンランドメソッドの方法論の本かと思って読むと、ちがくて、そんなことはぜんぜん書いてないし、むしろメソッドだけまねてもだめだろうなあと思わせる本ではある。
授業では紹介した。