『不連続殺人事件』みた。さっぱりわからない。

不連続殺人事件 [VHS]

不連続殺人事件 [VHS]

ずっとまえに録画していたのをなんとなく見た。以前いちど見かけてすぐさま眠ってしまって途中で断念した覚えがある。見直してみて、やはりさっぱりわからない。
こちらgoo映画↓の「あらすじ」(ちょっとちがうと思うけど)
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD18661/story.html

あらすじ
昭和二十二年夏、敗戦による混乱のおさまらぬ時に流行作家の望月王仁は、N県きっての財閥・歌川多門の豪邸で殺された。その時、多門の家には二十九人に及ぶ男女がいた。
・・・

こんなもの映画化されても困ります。
70年代の男優女優なので、知らない人が多くて、しかも男の登場人物が作家と画家と劇作家と詩人、みたいな、なんだか判別しろというほうが無理みたいな。しかもそれが、覚えるひまもなくどんどん殺されていくし、そしてこれはこの映画の特徴的な感触なのだけれど、人が死んでもこれ見よがしな映像を出さないし、しかも次のシーンではけっこうみんなけろっとしている。そのへんが、横溝金田一モノとは感触が違うのだけれど、そうなると、なんだか連続殺人名探偵モノを見ている気がしないのである。もちろん、最後には名探偵が名推理によって種明かしをしてみせるのだけれど、なんかこう、ああそうですかという気にしかならない。それがしかし、わざとやってるように見えなくもないところが曲者ではある。こんな原作、映画にしようってのが無理無理、と投げ出したように見えるんで、それはまぁおっしゃるとおりだと思えるところもあるので、まぁなんとなく不思議とこの映画のできばえをくさす気にはならないのだ。