『アフターダーク』読んだ。B級狙いなのか。

アフターダーク (講談社文庫)

アフターダーク (講談社文庫)

村上春樹の長編を読むシリーズ。これはしかし、深夜0時ちょいまえのファミレスから始まって夜明けまでの短い、しかもとりたてて何かが起こるわけでもないし、まぁ性と暴力の雰囲気だけはふりまかれているけれど主人公に直接ふりかかってくるわけではない、まぁなんてことはないハードボイルドふう物語。視点の設定がちょっと変で、いちおう工夫ということなのだろうけれど成功しているのかはちょっとわかんないのだけれど、べつにふつうに三人称でかまわない小説だと思う。これ、いわゆる村上ファンみたいな人にはどうだったのか。