通勤電車で読む『発声と身体のレッスン』。いい。

竹内敏晴とか野口体操とかを入口に、ちょくちょくこのての発声法とか身体レッスンとかの本を見てみるようになってるのだけれど、ひさびさに。これ、朝日のような夕日をつれてくるらしいというので有名だった人が著者で、その後はテレビとか、タモリ倶楽部とか?に出てる人だという印象があるので、大したことないだろうとずっとスルーしてたのを、ふと気が向いて、読んでみた。そしたら、非常にまじめに発声と身体のレッスンのテキストを書いててビックリ。読んでて理屈も面白いのだけれど、なによりちゃんと実践的にこうやる、こうやる、という要するに「レッスン」がぎっしり書いてあって、まぁ基本、演劇をやる俳優の人を念頭に書かれているのだけれど、そのレッスンがおもしろそうで、なるほど、というかんじなんである。まぁやらないけどね。あまりに本気でまっとうに書いてあるので、最初の呼吸法のところのレッスンだけで4つ、そこから、「sssss...」とか「zzzzz...」とか少しずつ音を出すようなレッスンになって、それから「ん〜」とかようやくハミングみたいなのをやるところまでで8つ、で、レッスン1〜8を通してやるとだいたい1時間半ぐらいかかって、それを毎日、半月ぐらい繰り返し念入りにやってからじゃないと、ちゃんと声を出すレッスンに入ってはいけない、というねんのいれよう。やーもう、役者の人ってたいへんだなーと。で、自分では例によってやんないけど、読む分にはとても面白い。