通勤電車で読む『よくわかる学級ファシリテーション・テキスト―ホワイトボードケース会議編』『ゲーテの警告』『ニーチェの警鐘』。

よくわかる学級ファシリテーション・テキスト―ホワイトボードケース会議編―

よくわかる学級ファシリテーション・テキスト―ホワイトボードケース会議編―

これはシリーズ第三弾。こんどは判型もちょっと大きくなってる。教員が生徒について「ケース会議」を行う時に、ホワイトボード会議の手法を使いましょう、ということだけれど、たんにそういう手法というよりは、やはり、「困った子は困っている子」という目線で、「心の体温を温める」みたいなかかわりを、教職員や周囲のチームワークでするためのあれこれを、具体的に書いている。
さて、気晴らしに読んだのが
ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体 (講談社+α新書)

ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体 (講談社+α新書)

ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒 (講談社+α新書)

ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒 (講談社+α新書)

この二冊。
超訳キリスト教は邪教です』の人で、なんじゃそりゃというのだけれど、とにかく「B層」というのをキーワードに日本社会を解読、みたいなことならちょっと読んでみようか、と思ったんだけど、なんか結論的には、この人「B層」って言いたいだけやんなあ、というかんじだった。そっくりな二冊だけれど、あんまし区別がつかないので、どっちか読めばいいと思う。ていうか、著者の人が当然意識して書いているのだけれど、この新書でこのタイトルでこの文体で出てる本の読者というのは、やはりまごうかたなきB層なわけで、B層に対する罵倒をB層向けに出版する(でB層が拍手喝采して溜飲を下げる)という、うんざりするような構図があるわけである。やれやれ。