- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/12/07
- メディア: 雑誌
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ついでにいうと、「付置」っていう語が「細部の付置とその組織化」みたいな使い方で二回ぐらい?登場するけど(164とか166とか)、「布置」じゃないかなあと思う。まぁ雑誌に掲載されたテクストと書物として刊行されるテクストとのあいだの異同そのものが、この文章のテーマにもなっているわけで、つまり書物一般についていうならいかなる書物も完成の瞬間など持ちうるはずもないわけなので「終わり」などないのだからつまり、もし「付置」が「布置」のつもりで書いてあったんやったら校正しはるやろうと思う。
↓
どうでもいいけど、確認のために辞書にあたると、
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/193252/m0u/
ふ‐ち【布置】 [名](スル)物を適当な所に置き並べること。配置。「庭石を―する」
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/193251/m0u/
ふ‐ち【付置/附置】 [名](スル)あるものに付属させて設置すること。「大学に病院を―する」
となっているわけだけれど、筆耕ならぬ蓮實家のワープロが、「大学に病院を―する」みたいな文書をたくさん書かされたことを文字変換履歴として記憶していたために、ボヴァリー夫人論のほうでも思わずそっちのほうが出てきてしまったのじゃないか、と想像すると、なんか、ふと涙を誘われなくもない。という冗談を思いついた。