このところ通勤電車で読んでた『研究道』。研究のやりかたの一から十まで。樫田先生の「論文投稿学」とか。最強の、というやつ。

研究道―学的探求の道案内

研究道―学的探求の道案内

ふとしたことから知って購入。さいきんいろいろな学会で、おもに若手支援という文脈で、研究のやり方に関するセミナーなんかがよくあるわけで、この本は、福祉社会学会とか社会政策学会とか、まぁ日本社会学会とか、そういう学会の若手中堅からベテランぐらいまでの人たちが、そういうセミナーでやっていたようなことを、25章にわたり、「研究者のありかた」からはじまり、先行研究の扱い方とか、インスピレーションの生み出し方とか、具体的な論文の書き方、投稿の仕方、学会発表の仕方、学会参加の仕方、などなど、それぞれ具体例とか経験談とかを交えて率直に書いてある。難解な内容では当然ないわけだけれど、内容が詰まっていたってことなのか、まぁ、いちいち我が身を振り返りつつ読むのでなかなか進まないということもあり、読むのに時間がかかった。帯に「研究者を目指す者および現役研究者のメンテナンス」とあるけれど、たしかにこれは読むべしの本だと思う。