『現代映画講義』よかった。

現代映画講義

現代映画講義

雰囲気としては『ロスト・イン・アメリカ』みたいな本で、ただ、あっちはアメリカ映画だったのが、こっちだと、ヌーヴェル・ヌーヴェルヴァーグ以降、みたいな文脈で、フランスのそれっぽい作品をめぐって語っている。喋っている人のなかでいうと、安井というひとがドワイヨンを、80年代はもう古い!みたいなノリで喋っていたのがイマイチで、この人の似非記号論?的語彙の喋りの軽薄さは、『ロスト・イン・アメリカ』のときとかわんないなあ、という印象。編者でもある大寺という人は、各回の司会兼案内役、というかんじなのだけれど、この人がいちばんしっかり分析しているかんじで、よかった。