ピクニカビリティ。素晴らしい。「東京ピクニッククラブ」website

http://www.picnicclub.org/
いま読んでいる中のこちら↓の本で紹介されていた。

ワークショップ―偶然をデザインする技術

ワークショップ―偶然をデザインする技術

「ピクニック」というコンセプトには、強力な「イデオロギーの漂白力」があるのだ。東京ピクニッククラブでは、そのことを「ピクニカビリティ」という造語で呼んでいる。これは基本的にはピクニックしやすい都市やピクニック・スキルを身につけた人のことを評価する言葉だが、もうちょっと抽象度を上げて語るならば、ピクニックとは、自由にスタイルを与える行為であり、ピクニカビリティとは、いわば「自由の力量」を表わす尺度のような概念だともいえる。
「拘束状況の緩和」は、私の考えでは、場の持つピクニカビリティを高めることである。ピクニックとキャンプの違いをご存知だろうか。ピクニックは本来社交の場であり、ホストとゲストがない平等な集会である。だから煮炊きのような労働を誰かに課すようなことはしない。これに対してキャンプは軍隊の行動スタイルが基盤になっており、設営や炊事といった労働とその役割分担を通じて仲間意思[ママ]を共有しようとするものだ。拘束状況のアレンジメントを遊ぶタイプのレジャーである。
私はピクニックが優れてワークショップ的であると思う。逆かもしれない。ワークショップがこなれてファシリテーターを必要としなくなった時、それはピクニックのように自由で楽しい雰囲気になる。どんな人も参加し、それぞれが理解可能なように語り、新たな「発見」を共有する場となるだろう。