「県教育委員に就任、ワタミフードサービス社長・渡辺美樹さん /神奈川 ◇利用券導入し競争原理を 「いじめは100%教師の問題」−−渡辺美樹さん(47)」

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/mori/news/20061118ddlk14040123000c.html

県教育委員に就任、ワタミフードサービス社長・渡辺美樹さん /神奈川
 ◇利用券導入し競争原理を 「いじめは100%教師の問題」−−渡辺美樹さん(47)
 10月に県の教育委員と国の教育再生会議のメンバーに選ばれた外食チェーンワタミフードサービス」(東京都大田区)社長の渡辺美樹氏(47)が、毎日新聞のインタビューに応じた。渡辺氏は社会問題化しているいじめについて「100%教師の問題」と断言。教育に競争原理を持ち込み、適性のない教師は辞めてもらうシステムの導入に意欲を見せた。【稲田佳代】
 −−なぜ教育に興味を。
 良い先生に恵まれず、そのことが反面教師として教育論に影響した。一時、教師になりたいと思ったが、1クラスとかかわるだけでは40人しか救えないと思ってやめた。
 −−教育委員として訴えることは。
 子供や保護者が自由に学校を選べる「バウチャー(利用券)制度」を導入し、教育に競争原理を持ち込みたい。県内で先進事例を作り、全国に波及させるのが理想だ。適性のある教師が努力すれば給料も評価も上がり、適性のない教師には辞めてもらう仕組みを作る。
 −−履修単位不足問題をどう考えるか。
 大学受験がゴールである高校教育を作った日本全体の問題。「なぜうちの子に世界史を教えてくれなかったんだ」と怒った親は一人もいない。受験の心配だけ。本来の勉強はどうあるべきか、見直すいい機会だ。
 −−いじめ問題への取り組みは。
 いじめは100%教師の問題。ちゃんと生徒を把握していれば、どこでいじめが起きているか分かる。親も家庭教育の重要性を再認識し、みんなが考えることが大切だ。
 −−教師の責任が重すぎないか。
 教室にゴミがなく、机がちゃんと並び、子供の身だしなみがきちんとして授業に集中している以上のことは望んでない。これができない教師が3分の1はいるのではないか。やり方を教えてもできない教師は人間的魅力も、適性もないから辞めてもらう。適性のある人を社会人から幅広く、ジャンルを問わず集めればいい。教育は日本で一番大事なこと。日本中の人を教師の対象と考えていいぐらいだ。
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 ■ことば
 ◇バウチャー制度
 政府が生徒の教育費をバウチャー(利用券)として保護者に交付し、保護者や生徒は通学する学校を自由に選べる。生徒は受講の際にバウチャーを渡し、学校はバウチャーと引き換えに政府から補助金を受ける。生徒獲得のための学校間競争を誘発し、学校の教育サービスのレベルアップを狙った制度。米国の一部の州などで導入されている。
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 ■人物略歴
 ◇渡辺美樹(わたなべ・みき)
 一代で全国617店舗を展開する外食チェーンを築く。03年から中高一貫校の学校法人・郁文館夢学園(東京都文京区)の理事長を務め、生徒や保護者らによる教員の「360度評価」を給与に反映させるなど学校改革に取り組んだ。途上国の学校建設を支援するNPO法人理事長も務める。
毎日新聞 2006年11月18日

えー。
「教室にゴミがなく、机がちゃんと並び、子供の身だしなみがきちんとして授業に集中している以上のことは望んでない。」
では困ると思います。
教員と生徒は、The和民の社員とバイトみたいなイメージではうまく行かないと思います。
うまくいっても子どもがThe和民のバイトみたいに育ってそれ以上にはならないと思います(バイトみたいに育ってそれ以上にならなかったらそりゃ定義上フリーターってことなのだけれど)。
つか「教育」って何?