『エビと日本人』『エビと日本人II』。頭の中がエビでいっぱいに。

エビと日本人 (岩波新書)

エビと日本人 (岩波新書)

エビと日本人〈2〉暮らしのなかのグローバル化 (岩波新書)

エビと日本人〈2〉暮らしのなかのグローバル化 (岩波新書)

学生に薦める新書本を物色しつつ、そういえばこの本は名著ってことでベストセラーになってたなあ、第二弾がでたのかあ、などと思っていて、読もうかどうしようかと思っていたら、女王ギャル曽根が泣きながらエビを食べていておいしそうだったので、購入。
よい本でした。通勤電車で読んでて、帰りにスーパーでおそうざいのエビフライを買って帰って食べながら読んだ。
文章がよくて、エビ愛あふれる文章。目がちかちかするぐらい「エビ」という単語が1ページに何回も出てきて、「エビ成金」とか「エビ御殿」とか「低賃金エビ女子労働者」とか「日本的エビ社会」とか「日系エビ合弁会社」とか、なんかもう「エビ」ってついてるだけでもりあがるしエビが食べたくなる。
『II』のほうは、20年経って現在は、ということで、80年代のエビバブルのときの状況からまた変化しているのだけれど、エビ愛は変わらない。ただ、その間、インドネシアの大津波とか、養殖ブラックタイガーの隆盛とウイルス感染による大量死とか、抗生物質や薬物の大量投与とか、なんかこう、不吉な影がさしているのはたしかなのだ。