通勤電車で読む『食べものから学ぶ現代社会』。よくわかる資本主義批判。
れいによってTwitterで見かけて。ちゃんとジュニア新書していて、わかりやすい。食べものから学ぶ、というわけで、小麦なりなんなり、たんに農家の人が作って消費者が食べますということではなくなっていて、国際的市場で、ごく少数の企業によって売り買いされる、しかもそれがさらに金融化して、需要だとか供給だとかとはかんけいのないところで、小麦だろうが大豆だろうがしったこっちゃないようなマネーゲームのプレイヤーたちによって投機の対象となり、まぁそれによって価格だのなんだの左右されるよ、これすなわちグローバル資本主義であって、なんかもうおかしなことになってるよと。でまぁ、それはなるほどと勉強になる。でまぁ、たとえばアート系のこの手のものが文化左翼っぽい(たいてい嫌いではない)のと同様ないみで、まぁ本書はエコ左翼っぽいわけで、それはそれでまぁ嫌いではないのだけれど、これ新書本ということで学生さんに薦めるかどうかということを考えるわけだけれど、まぁ、読みやすいしわかりやすい、身近であるし、社会問題に触れているし、いいかなあとも思いつつ、うーん、この本「だけ」いきなり読んで学生さんが浅い「買ってはいけない」みたいなかんじの陰謀論っぽいかぶれかたをしてくれてもめんどくさいかなあという気もじつはちょっとする。まぁそれはそれで、なったらなったでもしほんとうになってくれたら面白いってのもあるけれど。