通勤電車で読む『28歳の仕事術』。これは拾い物。ラノベ仕立てのプロジェクトマネジメント入門。学生に読ませたい。

28歳の仕事術―ストーリーでわかる! 失敗しないフレームワークの使い方 (日経ビジネス人文庫)

28歳の仕事術―ストーリーでわかる! 失敗しないフレームワークの使い方 (日経ビジネス人文庫)

学生にプロジェクトマネジメントのやりかたを実習させる、という授業がおもしろくなってきそう。うちの学生さんたちに、企画運営のやりかたを覚えてほしいなあと思っていて、たとえばイベントを企画して成功させる、というのができれば、生涯教育の現場的な力にもなるだろうし、プログラムを作るときの段取りも上手につけられるようになるだろうと思う。
とはいえ、こっちもさぐりさぐりなところがあるので某日、本屋に行く。プロジェクトマネジメント入門、みたいな本は、以前も買って読んでみたけれど、なんかプロジェクトマネージャになった人の心構え、みたいな内容で、そういうんじゃないんだよなあ、という感じ。できれば学生が読んでもわかりやすそうで・・・学生が買えそうで・・・とかいってビジネス新書の棚を物色したらいよいよ、ない。それで、しょうがないかなあ、と思いつつ、ビジネス文庫のほうの棚をいちおう見ていたら、なんとなくこの本が目に留まった。
で、これが拾い物だったと思う。ラノベ仕立てで、あるおもちゃメーカーの新商品プロジェクトチームの立ち上がりから商品の完成、発売、失敗(対策)、成功、新展開がひろがってくね、ってところまでのストーリーで、企画とかプレゼンとか工程管理とかのやりかたを追ってわかりやすーく(たぶん)書いてある。ビジネススクールの教授が監修で、大学院の教え子たちが執筆しているので、そういうところで教えられているフレームワーク、「SWOT分析」とかなんとか、の使い方というのを登場人物たちがわかりやすーくやってくれてるんで、とっつきやすいし、いわゆるプロジェクトマネージャになった人の心構え、みたいな精神説教の本よりも、ふつうの仕事をする子たち(をイメージする学生たち)にとって、実際的な感じがする。
これは学生に勧めたい。