理屈抜きに面白い。なぜかというと理屈を考えるとアホくさいストーリーのぶっ飛び方なので。このてのアクション娯楽作だと、ご都合主義はあるいみ不可欠なのだけれど、その辺をもうギャグにしてしまってるところが勝ちである。いろいろと絶体絶命なはずの場面があり、そこで
キャメロン・ディアスはお約束のように、っていうよりはるかにむちゃくちゃに要らんことばっかりするし、そんなときでも
トム・クルーズは常にクールでユーモアを欠かさない。かっこいいわけである。そして、ここがこの作品の頭のいいところなのだけれど、
キャメロン・ディアスが無茶苦茶に要らんことをやり、絶体絶命のピンチが訪れて、でも
トム・クルーズがクールにユーモアを欠かさない、というのがこの映画の見どころだとすれば、この映画に不必要なのは「どうやってその窮地を脱出するか」の説明なのだ。絶体絶命のピンチからその都度どうやって脱出するのかをくどくどと説明するようなシーンを、省略してしまえばいいのじゃないか、という、
コロンブスの卵的な映画。監督は
ジェームズ・マンゴールド、この人、マッケンドリックの教え子(
http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20131018#p2)ということなのである。