去年の京都賞がセシル・テイラーだったということで、まぁセシル・テイラーと京都賞とどっちが偉いかというとセシル・テイラーのが偉いに決まっているので、京都賞ていどのためにあのセシル・テイラーが来日して演奏してくれるというだけで事件だわ、と思っていたのだけれど、
↑というのは、こちら↓のかたが、セシルの受賞についてはまったく異論がないと言いつつ
29thKyotoPrize
と書いておられるのが、まぁちょっと可笑しかったからで、まぁ書いておられることの趣旨はわからないではないですが、なによりセシルを「ポップスの音楽家」と言い切ってしまうところが、かっこよかったというわけである。
ともあれ、
youtubeで見ることができた今回のパフォーマンスは、田中泯とのワークショップ、というかたちをとっていたようで、しかしまぁ要するにセシルが即興で演奏(もっとも前半は例のポエトリーリーディングである)して田中泯が即興で踊るというパフォーマンスである。で、見たら、よかった。
ていうか、セシルのソロ演奏、やはりソロで録音を本格的に始めた70年代ころのが、スケールの大きい構成がよくて、80年代の『FLY!』とか90年代の『ガーデン』なんかだとちょっと、録音はクリアだけど演奏が淡泊で単調になったかなあ、齢かなあ、という印象があったような覚えが。
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