『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』見た。

第21作 男はつらいよ 寅次郎わが道を行く HDリマスター版 [DVD]

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木の実ナナがSKDの花形で、さくらと寅さんの幼馴染、という役回りで出てくる。SKDが全面協力で、だからこれはレビューシーンがフィーチュアされた、レビュー映画になっている。そうすると寅さんはもっぱら客席から舞台を見るということになって、しかも本物のSKDのレビューをフィーチュアしている以上は寅さんがそれをひっかきまわして台無しに、といったギャグにしてしまうわけにもいかないので、その限りにおいて寅さんは精彩を欠いている。そのかわりに、例によって脇道のほうのストーリーで、熊本の小さな温泉町で寅さんが、失恋青年の武田鉄矢をはじめ町の人たちに先生と呼ばれ、一文無しなのに崇拝される、というエピソードのがおもしろかったし、武田鉄矢がコミカル要素を補っているところが大きい。