学生に薦める新書本リストに入れた橋爪『世界は宗教で動いてる』。橋爪版シミュレーションで再現された宗教。

世界は宗教で動いてる (光文社新書)

世界は宗教で動いてる (光文社新書)

学生に薦める新書本リストに、滑り込みで入れた。まぁ、もうちょっと悩む時間があればどうなったかはわからないけれど、勢いでってのもある。一連の橋爪宗教論の一冊で、
2013年に出てたらしいのを、なぜかいままで見落としていて、よく見たら未読だった。たぶん、新刊書のときには「またかよ」というかんじでスルーしたか、例によって旧著と同内容の新書化かなにかと思ったか、だと思う。
ビジネスマン向けの公開講座を基にした本で、例によってシンプルだし、問答(というほどでもないけれど)のかたちで書いてあるので学生さんでも読みやすいのでは、という趣旨で。Amazonのコメント等では何かと酷評だけれど、まぁいわば橋爪版シミュレーションていうか、いくつかの基本的なロジックを組み合わせることで再現された宗教というかんじなので、あまり目くじら立てないし、まぁ学生さんたちの「宗教」観(?)にぶつけるにはちょうどいい感じだと思う。
バランス上もうちょっと仏教に紙幅を割いていたらなおよしという気がするけれど、まぁいい。