著者の人を最初に知ったのは、『ぎりぎろ合格への論文マニュアル』というちょっとふざけたふりをした、そのじつ
スノッブでうちの学生さんの卒論には合わないような「論文の書き方本」の一冊で、まぁそれはふーん、というかんじ(
http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20080411#p1)だったのだけれど、そのご『普遍論争』という本がいいのだという噂を聞き、また用事があって少し読みもした(
http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20131108#p1)のだけれど、そのご月日はてきとうにながれて、ふと著者の人の
Twitterを覗いていたらこんな本が出たと知り、読んでみた。新書版で100頁ほどの小さな本。で、新書版の
倫理学のコンパクトな教科書のようなもの、ないしなんらかの論を立ててシンプルに主張するような本、かと思ったら、著者の人の
Twitterを読むような、思索というか思念というか意識の流れというか、そういうかんじがした。で結論のところは、私は自分の子どもの誕生に立ち会ってはじめてほんとうの人生がわかった、みたいなはなし。