外回りの電車内で読んでた『学校が教えないほんとうの政治の話』。まぁねぇ。

先日、『文学界』の大学で文学を学んでどうのこうのという特集号を買いに行ったついでに購入。なんとなく立ち読みで目次だけ見て、まぁねぇ、と思いつつ、まぁ買ったけれど、まぁ、まぁねぇ、という感じではある。もっともそれは著者のミナコサイトウさんも重々承知の上なんだろうなあと思うけれど。

プロローグ 「選挙に行け」っていわないで!
第1章 二つの立場:体制派と反体制派
第2章 二つの階級:資本家と労働者
第3章 二つの思想:右翼と左翼
第4章 二つの主体:国家と個人
第5章 二つの陣営:保守とリベラル
エピローグ リアルな政治を学ぶには

たとえばこの、「右翼と左翼」というあたり、いかにもあやしげなんだが、まぁじっさいに読んでみると、まぁ、いわゆる世間でウヨクだのサヨクだのとバカにし合ってるよね、というのを一応踏まえたうえで、また、もともとの語源としてフランス革命がどうのこうの、みたいなはなしも前フリでは書きつつあまりそれにもこだわらず、まぁ正味のところ、日本でいう「右翼と左翼」というのはまぁ明治以降だよね、で、ガチ右翼もガチ左翼も反体制でテロリストみたいなもんだったっていみでは似たようなもんだったんだけどね、というかんじで解説しつつ、まぁそれはそれとして90年代以降とか今世紀に入ってからの、「サヨク」だとか「ネトウヨ」だとかの(ちんけな)レッテルの貼りあいにまで目を配って、というかそういうちんけなレッテルしか知らないで得々とレッテル貼りで吹き上がっている人たちに教えてやるべき最低限の知識はこれだ、というかんじで解説している。
でまぁ、この本のさいごのあたりで書いているように、著者のミナコサイトウさんはどっちかというと左派的な立ち位置であるわけで、まぁこの本だってそういう立ち位置の人が書いた本だというのはこれまた目次からあきらかなわけだけれど、まぁ自分的な関心からは、この新書本を学生さんに勧めようかどうしようか、というところがもんだいではある。まぁ、このぐらい勧めてもいいかな、とは思うけれど、これを読んで学生さんがしたり顔で右翼とか左翼とか振り回すようになってもめんどくさいなあ、いちおう社会科学を学んでいる学生さんなのであってみればもう少しアカデミックなところで理解して欲しいんだけどなあ、という気にもならんでもない。いやまぁじっさい、この目次を見ても、まぁ内容を見ても、まぁあまりよくしらないけれど昔だったら労組とか民青とか?の発行してる入門書みたいなのがこんなかんじではなかったか(むかあし、学生のころ、古本屋で何冊か買って面白がって見てた覚えがある)、まぁそんなかんじではある。そういうのを、ちくまプリマー新書で、いちおうあまり左派的にばかりならないようにそれなりのバランスをとりつつ書いたものを出して、それを大学生に勧めないといけない、というのも、世も末、というかんじはありますな。