全国学長調査 学生の質88%が低下懸念(教育ニュース)

http://eri.netty.ne.jp/educationnews/2005_01.htm#06_02

日本経済新聞がまとめた「国公私立大の全学長調査」で、2年後に迫った志願者の「大学全入時代」で起こることは、「一部有力大学とそれ以外の格差がさらに拡大」(93.4%=そう思うとややそう思うの計)、「学生気質が変化し、生徒指導や担任制などの中学・高校並みの指導が必要」(同92.6%)、「大学生の質が低下」(88.5%)と考えていることが分かった。5年後の志願者・入学者状況を予測してもらったところ、自校の志願者が増えると答えた学長は34.1%にとどまり、51.4%の学長は「減少する」と悲観的だった。また、昨年春から構造改革特区に限り設立が可能になった株式会社立大学の全面解禁について、全国の大学学長の50%が「利益追求が目的で教育機関になじまない」などの理由で反対する一方、42%の学長は「大学界を活性化させるため、内容が妥当なら認めるべきだ」と考えていることが分かった。
[2005年1月6日付 日本経済新聞より要約]

ん?
全体の受験生がへるわけなので、

5年後の志願者・入学者状況を予測してもらったところ、自校の志願者が増えると答えた学長は34.1%にとどまり、51.4%の学長は「減少する」と悲観的だった。

というのは、全体としてはかなり楽観的な数字では?という気も。
まず前提として、全体のパイの大きさが縮小するわけで、その中で「一部有力大学とそれ以外の格差がさらに拡大」するとして、いわゆる「「それ以外」のほう」の大学の志願者が減るとすると、
「減少する」と答えた学長が51.4%しかいなくて、逆に「自校の志願者が増えると答えた学長は34.1%」もいたというのは、かなり前向きなのでは?