『マイノリティ･リポート』は原作がディックだがそれ的な感は希薄。

黒沢清が以前、朝日新聞で妙な褒め方をしていたので有名な映画。

マイノリティ・リポート [DVD]

画調がずっとヘンなんで、無闇にスタイリッシュでカッコイイ。でもそんなにカッコイイと、ディックっぽさが消えてしまうのは不思議。
ていうか、
予知能力者の女の子が殺人事件シーンを予知する映像ってのが、スナッフビデオっての？そういう方面のテイストで、なんだか、これほんとに大衆娯楽映画で通用させていいのですか？という感じ。いや、スナッフビデオなんて見たことないけど。
あと、生体個人認証で、街中のどこを歩いていても看板が自分に向けて話しかけてくる（amazonとかがモデルになってるんだろう）、で、いざとなったら自分がどこにいるか即時にデータとしてデータベースに上がってくる、ていうアイディアは、東浩紀が管理社会の例に出しているもののまんま映像化であるな。