http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061017-00000009-cnc-l23
【愛知県】犬山市の進める教育改革を東京大大学院の苅谷剛彦教授らのグループが検証した本「教育改革を評価する−犬山市教育委員会の挑戦」(A5判72ページ、504円)が、岩波ブックレットから出版された。親の経済力が子どもの教育格差に影響していると指摘される中、研究グループは同市が採り入れた「学び合い」が格差を縮める傾向にあると指摘している。
全国的に知られる同市の教育改革の7年間を問うため教師、児童・生徒、保護者に計1142問のアンケートを実施し分析した。
同書は「(グループ学習で友達に聞いて分かろうとしたり、分からない子に進んで教えたりする)学び合いは、授業理解度の格差を縮める成果があり、授業改善につながっている」と結論づけた。改革の担い手である教師についても「互いに評価、批評し、資質を高め合う同僚性が効果を上げている」とした。
瀬見井久教育長は「国が教育に持ち込もうとする競争原理とは対極にある犬山の理念が妥当だと評価された」と話している。 (早川昌幸)
(中日新聞) - 10月17日11時36分更新
検証・地方分権化時代の教育改革 教育改革を評価する―犬山市教育委員会の挑戦 (岩波ブックレット)
- 作者: 苅谷剛彦,山田哲也,内田良,藤田武志,松田洋介,安藤理,清水睦美,堀健志
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/10/05
- メディア: 単行本
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