グラフが悪質だぞ。「学生・生徒の自殺者が過去最多の886人 警察庁まとめ」

http://www.asahi.com/national/update/0607/TKY200706070176.html

学生・生徒の自殺者が過去最多の886人 警察庁まとめ
2007年06月07日11時48分
 昨年1年間に全国で自殺した人のうち、「学生・生徒」が886人(前年比25人増)と、統計を取り始めた78年以降、最多を記録したことが7日、警察庁のまとめでわかった。遺書が残っていた人の原因・動機別でも、「学校問題」が91人と前年から20人増えるなど、学校現場をめぐる問題の深刻化をうかがわせる結果になった。自殺者の総数は3万2155人(同397人減)で、9年連続で3万人を超えた。
 学生・生徒は00年以降、600〜700人台が続いていたが、一昨年と2年連続で800人を超えた。内訳は、小学生14人(同7人増)、中学生81人(同15人増)、高校生220人(同5人増)など。
 学校問題を原因・動機とした人数は、遺書の内容を基に原因・動機を分類し始めた98年以降で最多だった。学業不振やいじめなど学友との不和、教師からの叱責(しっ・せき)などが含まれているという。19歳以下も623人(同15人増)と、2年連続で増えた。
 男女別では、男性が2万2813人で7割を占め、女性は9342人。年代別では、60歳以上が1万1120人(同226人増)と全体の35%で、50歳代が7246人(同340人減)、40歳代が5008人(同200人減)。職業別では無職が1万5412人(同3人増)と最も多く、被雇用者8163人(同149人減)、自営業者3567人(同133人減)。
 遺書を残した1万466人の原因・動機別では、健康問題が4341人(同196人増)で4割を占め、経済・生活問題3010人(同245人減)、家庭問題1043人(同32人増)。
 厚生労働省が6日に発表した人口動態統計(概数)では、自殺者は2万9887人で厚労省統計としては4年ぶりに3万人を下回ったが、厚労省が自殺した日本人だけを対象としているのに対し、警察庁の統計は外国籍の人も含めているため、数字が異なる。
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 警察が昨年1年間に捜索願を受理した家出人について、7日、警察庁が発表したまとめによると、総数が8万9688人で前年より962人減るなかで、19歳以下の少年は2万352人で82人増え、原因・動機別でも、「学業関係」を理由としたものが2349人で153人増加した。

ニュースそのものはともかくとして、このグラフはなんなのよ。
棒グラフの目盛りの途中を切って変動を大きく見せようとしているだけでなく、
棒グラフの中で「うち学生・生徒」を色分けして表示しているのだけれどその部分の目盛りのスケールがちがう!!つまり、途中を切った上と下とで目盛りの大きさが違うのである。そりゃないぞ。
あと、「「学生・生徒」が・・・統計を取り始めた78年以降、最多」っていうけれど、78年と現在とでは、「学生・生徒」の総数が違うのではないでしょうかと思う。高校進学率は早々に頭打ちになっているとしても、専門学校・短大・大学進学率&数は上昇しているっていうのは見ないでいいのかなあと思う。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/001/03090201/003/002.pdf