首都圏私大入学生の親 借金5人に1人

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20060314ur01.htm

昨年春に子どもを首都圏の私立大・短大に入学させた親のうち、5人に1人は借金で入学費用を捻出(ねんしゅつ)し、借入金の総額は1985年度の調査開始以来、最高の平均約166万4000円に上ったことが13日、東京地区私立大学教職員組合連合の調査で分かった。

 仕送り額も1987年度の水準にあたる月平均10万1400円に落ち込み、ここから家賃を差し引いた生活費は4万2700円で10年連続の減少となった。

 調査は昨年5〜6月、新入生の保護者約4100人を対象に実施。入学費用を金融機関などから借り入れた親は全体の21・9%。自宅外通学の親は25・5%が借金をしており、借入金額も平均193万1000円。

 受験から入学までにかかる費用は、自宅外通学が受験費用や初年度納付金、家賃などを含め計約214万3000円(前年度比2・1%増)、自宅通学が約149万円(同0・9%増)。特に自宅外通学の生活用品費が前年度比24・4%増の32万6600円に達しており、東京私大教連は「学業や就職活動にはIT機器が不可欠な時代になっており、パソコン購入などが負担増につながっているのではないか」と分析している。

(2006年3月14日 読売新聞)


アサヒコムだと
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200603130492.html

首都圏の私大、入学時4人に1人借金 平均166万円
2006年03月13日21時57分


私大新入生世帯の入学時借入額の推移

 昨年春に首都圏の私立大学に入学した新入生の4人に1人の家庭が入学時に借金をし、その額が平均で166万4000円にのぼったことが、東京地区私立大学教職員組合連合の調査でわかった。同連合が13日、発表した。調査を始めた93年以来最高になった。同時に実施したアンケートでは、「私大に1人行かせるだけで生活はどん底」「教育費の重い負担も少子化の原因」などの声が保護者から出ていた。

 調査は05年5〜6月に、東京(12校)▽神奈川(3校)▽埼玉(1校)▽千葉(3校)▽茨城(1校)▽栃木(2校)の1都5県、22大学・短大で実施。4113人が回答した。

 初年度納付金や下宿代など、入学の費用をまかなうために「借金した」世帯は全体の22%を占めた。割合は前年とほぼ変わらないが、平均で166万4000円になった借入額は前年より6万6000円増えた。自宅から大学へ通うかどうかで分けると、自宅外通学では、借入額は193万1000円、自宅通学でも134万5000円だった。全体平均、自宅外、自宅のいずれの借入額も過去最高。

 自宅外通学者の場合だと、受験から入学までにかかる費用は平均214万3156円(前年比2%増)。うち約6割は初年度納付金が占めた。

 一方で、世帯の税込み年収平均は4年連続で1000万円を割り、細くなった「親のすね」が子の生活にも影を落としている。仕送り額は5年連続で減って87年時点の水準まで後退し、月額10万1400円。仕送り額から家賃を差し引いた額を仮に生活費とみなすと、学生は1日1423円で暮らす計算になる。


NTS教育研究所・教育ニュースでは
http://eri.netty.ne.jp/educationnews/2006_03.htm#14_02

首都圏私大新入生 生活費10年連続減で過去最低に

首都圏私立大の自宅外通学者が月々受け取る仕送りから家賃を除いた生活費(6月分)が4万2,700円(前年比2.5%減)と10年連続で減り、1986年の調査開始以来最低となったことが、私大の教職員組合で作る「東京私大教連」の調査で13日、分かった。仕送りの平均額も10万1,400円(同3.4%減)と過去最低となった。調査は昨年5〜6月、早稲田大学日本大学など短大を含む首都圏の22校の新入生の父母に郵送で実施、約4,000件の回答を得た。
[2006年3月14日付 日本経済新聞より要約]