「防犯調査:凶悪犯罪、減っているのに…県民の7割「治安が悪化」−−県・県警 /青森」

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防犯調査:凶悪犯罪、減っているのに…県民の7割「治安が悪化」−−県・県警 /青森
9月26日11時3分配信 毎日新聞
 ◇他県の事件も身近に感じ?
 殺人や強盗、放火などの凶悪犯罪の県内発生件数は近年、減少傾向にあるにもかかわらず、県民の約7割が「県内の治安が悪化した」と感じていることが、県政策調整課と県警生活安全企画課による「防犯に関する意識調査」で分かった。県警は「交通網が発達して犯罪がますます広域化している中で、他県で発生した犯罪も『他人ごとではない』と感じる人が多くなったからではないか」と分析している。
 調査は、県政モニター199人を対象に、アンケート方式で6〜7月に実施。179人から回答を得た。
 「過去5年間で県内の治安は良くなっているか」の質問では、「良くなっている」と答えた人の割合が全体の0・6%、「どちらかといえば良くなっている」が10・6%の計11・2%にとどまった。一方、「悪くなっている」は25・1%、「どちらかといえば悪くなっている」が45・3%で、合計で70・4%に達した。治安悪化の理由には、多くの人が「凶悪事件の多発」を挙げた。
 県警生活安全企画課によると、過去10年の殺人や強盗などの「重要犯罪」の認知件数は、03年の234件をピークに減少しており、昨年は121件と半減した。ただ、県警は「体感治安の悪化」を重要視し、「住居侵入や振り込め詐欺など知識があれば防げる犯罪は多く、情報発信が今後の課題だ」(鈴木誠・同課街頭犯罪等抑止対策室長)としている。【喜浦遊】
9月26日朝刊