なんだか、この本を紹介するふりをして、唐突に、数字を使わない研究に筆誅を加えておられるかたがいらしてびっくりしたのだけれど、まぁ、それはそれとして、読んだ。
理系のための口頭発表術―聴衆を魅了する20の原則 (ブルーバックス)
- 作者: R.H.R.アンホルト,鈴木炎,I.S.リー
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/22
- メディア: 新書
- 購入: 11人 クリック: 144回
- この商品を含むブログ (62件) を見る
まぁしかし、きょうざめするようなことをいうけれどかんじんなのは「同じ内容でも」ってところで、しょーもない内容を目の覚めるようなすばらしいプレゼンで発表されるのも聞いててしんどいとは思う。とくに、学会発表みたいな、オーディエンスも専門家の時にはそうだ(授業とか、研究資金調達のためのプレゼンとかならまだしもだけど)。
この本のおわりのほうに書いてあった失敗談で、著者の人の若いころの発表で、3人の審査員のうちひとりがずっとたいくつそうに窓の外をみていたのだけれど質疑応答の一番最後にいちばんの弱点をピシッと突かれた、みたいなはなしがあったのだけれど、まぁそんなもんで、プレゼンが上手だろうがたいくつだろうが、聞く人は聞いているし、もんだいは内容なのだということは、まぁいわずもがなですが。