「都市部の人は「よく歩き、肥満も少ない」 食育白書」階層とかの変数は関係ないのかしら。

http://www.asahi.com/national/update/1028/TKY200810280092.html

都市部の人は「よく歩き、肥満も少ない」 食育白書
2008年10月28日11時4分
 都市部の人は、よく歩き、肥満の割合が低く、地方は肥満の人が目立つ――。こんな傾向が、政府が28日に閣議決定した08年版食育白書で分かった。1日の歩行数を都道府県別で見ると、2千歩以上の開きがあった。

 1日の歩行数は全国平均で成人男性7525.5歩、成人女性6662.6歩。都道府県別で多い順に、男性が(1)神奈川8371.5歩(2)兵庫8281.2歩(3)東京8237.8歩。女性は(1)高知7777.5歩(2)兵庫7499.8歩(3)神奈川7371.4歩。

 歩行数が少ない順に、男性が(1)高知6173.1歩(2)山形6207.2歩(3)徳島6217.7歩。女性は(1)山形5214.8歩(2)和歌山5842.4歩(3)岩手6005.7歩。内閣府は「地方は車の利用が多いからでは」と分析する。女性で高知が最も歩行数が多いが、高知県健康づくり課は「階段を使うなど健康づくりを推進しているが、理由は分かりません」という。

 肥満の人の割合は全国平均が男性(20〜69歳)29.3%、女性(40〜69歳)26.6%。歩行数が多いところは平均を下回り、歩行数が少ないところは上回る傾向が見られる。

 子どもが「朝食を食べない」割合は、07、08年度とも小学6年生0.8%、中学3年生2.3%で、改善がみられなかった。一方、「毎日食べる」割合は、08年度は小学6年生87.1%、中学3年生81.2%で、それぞれ前年度比0.8ポイント、0.6ポイント増加した。

肥満って生活習慣の結果なので、階層とかによって影響を受けると思うのだけれど、それを「歩くか歩かないか」という変数に直結させてるのは、ちょっとすぐには納得できないかも。
まぁ、歩かないより歩いたほうがやせるでしょう、といわれればその通りなんでしょう、としか言いようがないけれど。
でも、たとえば、このデータから、
「地方では交通網が発達していないので自動車がないと生活ができない、この状況を打開するために、地方の道路整備を進めていこう!」
とはたぶんならないわけで、
「田舎者は田舎者なうえに怠け者だ、その結果デブだ、自己責任だ」
みたいなことになってるのではないの。
そういうのはよくないと思う。
ちなみに、どの記事でもそうだけれど、記事の書き出しが

********――。こんな傾向が、政府が**日に閣議決定した**年版**白書で分かった。

みたいなことになってるのは、どうなの?と思った。
「分かった」ってねえ。
新聞社は調査結果に対して、独自の批判的視点をもたないのかねえ、と思う。
「白書ではこうデータ解釈している(けど)」
みたいな言い方にはならないかね。まぁこんなもんか。