『どら焼きの丸かじり』購入。

いつもながらの、というかんじだが、ホタテのところだけちょっとおもしろかった。
あと、ラーメンなんてふつうにたべるものであれこれこだわるのはおかしい、ということを、この人はいつからか繰り返し言うのだけれど、ラーメンにこだわるといえば伊丹十三の映画『タンポポ』というのがあって、そこでラーメンへのこだわりとして参照されるのがたしか東海林さだおその人なのである。『タンポポ』は好きな映画ではあるのだけれど、それはそれとして、伊丹的な薀蓄と東海林さだお的なトリビアルなところへのこだわりとがぱっと結びついちゃうと『タンポポ』になり、それは現在のいかんともしがたいラーメン道みたいなものにつながる道であり、そして、話が飛躍するようだが、伊丹は自殺してしまう。ラーメンにこだわりを持つことを否定することへのある時期からの執拗なこだわりは、東海林さだおにとって、けっこう本気なぶぶんがあるかもしれないと思う。