『私はそれを我慢できない』読んだ。オチがわかっているので・・・

学校帰りに、商店街の古本屋さんで、風呂で読む用のなあーんてことのない文庫本、というラインで購入。帰りの電車でかなり読み、風呂でちょっと読んで、風呂上りに残りを読んで、まぁなんてことなく読了。

私はそれを我慢できない (新潮文庫)

私はそれを我慢できない (新潮文庫)

鷺沢萠という人は、女子大生作家ということでデビューして、渡部直己の本などでは女子学生が提出した文学風の答案に業界のおじさんたちがころりとだまされて、みたいな扱いをされていたこともあって、まぁそういう種類の埒もない文学少女趣味のものを書く人なのかしら、と思って読んでいなかったのだけれど、まぁ風呂で読む用にエッセイなど読んでみようかということで読んでみたら、なんか文学少女趣味というかんじでもなかったのだ。まぁ、ぷんぷん怒っているエッセイを特に集めた、という本らしいのでそうなのだけれど、いつもぷんぷん怒っている。その怒っている文章がわざとらしい関西弁ふうになっていたりして、わざとらしいのだけれど。
それでけっきょくこの本は面白かったのかおもしろくなかったのか、というと、えーとですね、オチがわかっているとそこから逆算して読んでしまうってところがありまして・・・この人がぷんぷん怒る、いつもなにかしらちょっとした不幸とかが降りかかってきたり、納得いかない目にあったり、そういうエッセイなのだけれど、ついつい、そういう目で読んでしまうところはある。