「海洋博物館「なにわの海の時空館、「管理者不在」の危機に直面−大阪市−」という、「指定管理者井戸端会議」というweblogの記事。

ん?
http://shiteikanrisha.at.webry.info/200907/article_13.html
これは、例の吉本興業が指定管理してたやつ(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20060228#p1)やないか。
元記事はこちら
http://news.biglobe.ne.jp/economy/527/ym_090709_5277459330.html

沈没寸前「なにわの海の時空館」…赤字続き
読売新聞 07月09日18時12分
 入館者数の低迷でオープン以来赤字が続く大阪市の海洋博物館「なにわの海の時空館」(住之江区)が、「管理者不在」の危機に直面していることがわかった。

 2010年度以降の指定管理者の公募に応じた2団体の経営改善プランが、外部委員会の審査で「収入増につながらない」と判断されたため。市は8月にも再公募する方針だが、年約3億円の実質赤字を市が負担し続けており、市議らからは「いっそ閉館すべきだ」と厳しい声が上がっている。

 時空館は大阪の海の交流史を紹介する施設として総工費176億円をかけ00年に開館。江戸時代の「菱垣廻船(ひがきかいせん)」(全長約30メートル)の原寸大模型などを展示、体験型アトラクションもある。

 当初、年間60万人の入館者を見込んだが、初年度に約20万人を記録した後は毎年10万人台で推移。08年度は10万人を割り込んだ。1日平均約300人となる。

 06年度からは民間ノウハウを生かすため指定管理者制度を導入。吉本興業グループなどが今年度末まで運営管理しているが、事態は好転せず、07年度は、維持管理費などに約3億3100万円かかったのに対し、入館料などの収入は約4000万円にとどまった。

 市は10年度から4年間の指定管理者を今年3〜5月に募集する際、展示物入れ替えの実施など経営改善策の提示を求めた。ところが、応募は2団体にとどまったうえ、いずれのプランも、弁護士らでつくる外部委員会が「入館者増が見込めない」と結論づけたという。

 市は「優れた企画提案を期待していただけに残念」とし、「今年度末で現在の管理者との契約が切れる。何としても選定しなければ」と危機感を募らせている。

 市は1980年代から大規模ベイエリア開発を進め、大型施設を相次ぎ建設したが、バブル崩壊後は多くが「負の遺産」と化している。時空館がある大阪・南港の咲洲地区でも市の第3セクター「大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)」と「アジア太平洋トレードセンター(ATC)」が相次いで破綻(はたん)し、文化交流施設「ふれあい港館」も入館者低迷で昨年3月に閉館した。ある市議は「採算を度外視して開発に突き進んだツケだ。経営改善が見込めないなら閉館するしかない」と指摘している。