東洋経済オンライン「大学別生涯給料ランキング」。上位がのきなみ女子大なのはトリックかと。

某なんとかっターってやつで見かけた。
http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/84be92423a83e919216c32430439cf98/page/2/

大学別・生涯給料ランキング――1位神戸女学院、2位聖心女子、3位一橋…卒業後の収入で就職力を見る(1) - 09/11/05 | 12:40
 
 不況の影響でさらに注目が高まっている大学の「就職力」。その実力を推し量る指標には、就職率や大手企業への就職実績などがあるが、週刊東洋経済では卒業後の生涯年収を比較した「生涯給料ランキング」を独自に作成している。その大学を卒業すると生涯にいくら稼げるかを見ることで、“実質的な”就職力が浮き彫りになる。
 ランキングは、今年3月卒業生の主な就職先企業の生涯給料を、企業の平均年収や厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査(2008年)などを使って推計。それを就職人数で掛け合わせ、加重平均して大学別の生涯給料を算出した。参考までに30歳時点の推計年収も掲載している。
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ところで、上位がのきなみ女子大なのは、なんかトリックがあるんじゃないか? あそこやあそこやその他の女子大に行ったほうが、東大や一橋に行くより給料が高いのか? と、ふつうは思うし、そりゃまあいくらなんでもそうだろう。女子の賃金ってそんなに高かったんだっけ?
で、
この表って、「就職先企業の生涯給料」なわけなので、「卒業生の生涯給料」ではない、というのがたぶんミソだろう。

 こうした結果の背景には、各大学のキャリア戦略の成果もあるが、この年の卒業生(09年採用)は、売り手市場の最後の年で、金融系企業を中心に大手企業が採用数を大幅に増やしたことが挙げられる。そして、その広がった枠を女子学生が確実にものにしたことが結果につながった。実際、神戸女学院大や聖心女子大の3大メガバンクなどへの就職実績は前年の倍近い数字となっている。

銀行の平均給料は、女子行員だけの平均給料とイコールではないし、女子が定年まで働ける確率が男子が定年まで働ける確率とイコールというわけでもないのだろうし、銀行に限らない企業でおなじようなことが起こってるだろう。
このランキングで女子大がのきなみ上位に食い込んでいるのは、女子のキャリアの見通しが改善されてきたことを示しているのでは、もちろんないだろうし、むしろ、うんざりするような男女差別がまだまだあるんだなぁ、という暗澹たる気持ちにさせるデータではあるのだろうと思う。もっとも、昭和っぽい発想で、「腰掛けの」「窓口嬢」が「社内恋愛で」高給取り候補の男子社員に「見初められて」「結婚するならということで」まんまと「玉の輿」、「永久就職」を果たす、みたいなことがあるのであれば、このランキングにもなにがしかの意味がありそうにみえなくもないけれど、何をかいわんやだよ。