- 作者: マーク・フォースター,青木高夫
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2007/04/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「理性の脳」「衝動の脳」とは?
科学的ではありませんが、ここで、人間の脳に「理性の脳」と「衝動の脳」があると仮定します。
・・・
とかいきなり言ってるので、なんだそりゃー、疑似脳科学かよ、科学的じゃないなら言うなよ、といいつつすでに胡散臭いと思いつつ読んでいるとあんのじょう、2章のさいしょには、
第1章では、人間の脳には「理性の脳」と「衝動の脳」というものがあり、・・・ということをお話ししました。
とか書いてあるので、もう疑似脳科学のトンデモ決定、なのである。
で、かんじんのタイムマネジメントで、そもそも「マニャーナの法則」って何か、というと、「マニャーナ」ってのはスペイン語で「明日」っていう意味だそうです。なんでスペイン語なのかは不明。スペインではそういうタイムマネジメントが主流だってわけでもないようです。で、ともかく、なにが明日か、というと、「たいていの仕事は明日やればまにあう」ということなのだそうだ。なので、仕事は明日回しにする、というのが、この本のいう究極の時間管理術である。
なんだってー!
それで上手くいくのは初日だけだろうー!
と思うわけである。
で、いちおう、明日回しにすることによって、段取りよく集中して片づけられる、というのがひとつのミソ。その日の仕事をその日のうちに、降ってくるたびに振り回されて対応しているのでは、集中もできないし能率も悪いし苦しい、というのはまぁ、そのとおり。「本当に緊急に即時対応しないといけない仕事」というのは、じつはそんなにないので、一日分の「バッファ」を見込んでおいて翌日にまとめて段取りよく「バッチ処理」するほうがいい、と。あるいは、「本当に緊急に即時対応しないといけない仕事」が本当にたくさん降ってきて対応に振り回されるようであれば、それは時間管理の問題というより、そういう仕事の発生状況にシステマティックに対応するしくみがあらかじめ準備されてないという、システムそのものが問題なのだ、と。まぁそりゃそのぶぶんについてはそうだ。
しかしそれにしても、翌日回しにするというのがそんな画期的なことかねえ、というと、じつはこの本、しれっと別のデカいことを言ってる。つまり、仕事があふれたら断れ、という。
マニャーナもへったくれも脳もへったくれも、それよりこっちのほうがずっとデカいわけである。
↓
そういうわけで、くだらないトンデモ本をさくっと読了して次の本。先日、大学近くの商店街の古本屋さんで久々にまとめ買いした一冊。
- 作者: 寄藤文平
- 出版社/メーカー: 美術出版社
- 発売日: 2009/12/19
- メディア: 単行本
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