『大いなる幻影』。これはわからないやつ。特典映像の監督インタビューがおもしろい。

大いなる幻影 [DVD]

黒沢清が映画美学校の学生さんといっしょに撮ったもので、特典映像の監督インタビューで言われているように「教育的」に、つまり映画学校的ドグマに逆らって非商業映画的に、シナリオもほとんど適当で、登場人物がどういう感情なのかの手がかりも少なくて、セリフもほとんどなく、ありえないぐらい即興の長回しをおこない、「どうだ。映画はこれでいいのだ」とばかりに撮られた映画。いやまぁ、それでよかったのかどうかはわからなくて、なんかいまひとつ趣旨がわからなかった。ひとつには、たまにしかないセリフが聞き取りにくかったってのはある。ヒロインとして唯野未歩子が出てくるのでそのへんはよかった。