『ギリシア思想入門』読んだ。すごくいい。

ギリシア思想入門

ギリシア思想入門

春らしいものを、と思って研究室の本棚から自宅に持って帰り、3月11日から読み始め、この本いつのかなあと最初になんとなく「あとがき」を見たら最後の署名のところで

二〇一二年六月 亘理にて

と書いてあって胸を突かれる。
この著者の人のギリシアものを何冊か読んで、信用していたのだけれど、なるほど、東北の先生なのだった。
それで、読み始めて、まぁ入門書ということでわかりやすく、しかも表紙のイメージ通りのいい感じな美しさがあって、しかしギリシャにおける「運命」とかいうことばを読むだけで緊張感、あるいは緊張からの解放なのか、がある。
それで、さいごのさいごに、ついに、登場するわけである。やはり。