通勤電車で読む『算数的思考法』。学生さんに勧める。かしこい小学生たち続々登場。

算数的思考法 (岩波新書)

算数的思考法 (岩波新書)

例によって、今年も学生さんに新書本を勧めるという事で、ほかの先生からの推薦本を自分も読む。で、おもしろかった。著者の人は、小学校の先生をながねんやってはったのかな?で、小学校の授業で算数を教えていたら、子どもたちがこんな発想をした、こんなふうに自分で考えた、と、いろいろ例が上がっていて、その算数の問題そのものも含め、面白い。のだけど、とちゅうから、「おかしい・・・この小学生たちかしこすぎる・・・」という気づきがめばえてくるわけで、あらためて考えてみると、たぶん筑波の附属小ってことなんじゃないかなあ、と。いやぁ、それとも、どんな小学生でもみなセンスが眠っているのです、ということかもしれないのですが、いやぁ、昔、アルバイトで塾で中学受験のクラスを持ってたんですが、たしかに中学受験で国立附属とか受けて受かるやつらはかしこかったからなぁ・・・と、途中から夢のない感想に。
まぁ、いま私立文系に辿りついている学生諸君は、そういうあれでいうと、小学校か中学校か高校かのどこかの段階で、算数コンプレックス、数学コンプレックスを植え付けられているかもしれなくて、見るのも嫌、みたいなことになってるかもしれず、そうなったらやはり不幸ではあるね。この本、すなおに普通に読んでおもしろいですよ。