BSでやってた『やくざ戦争 日本の首領』。鶴田だけに任侠映画の香りが。

やくざ戦争 日本の首領<ドン> [DVD]

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去年は高倉健菅原文太と相次いで亡くなり、それであれこれと語られてるのを目にしたけれど、任侠映画の二大スター、などと雑駁なことを言う者がいて、イライラとしたものである。健さん任侠映画、文太は実録路線、ぜんぜん違うのだ。と言いつつ、じつは『仁義なき戦い』はじめ、実録路線はずっとパスしてきたんで、たしか昔、テレビで深夜にやってたのを少し見たおぼえがあるぐらい。なので、どっかで見なきゃな、ということで、BSでやってたのを見た。そうすると、主役が鶴田で、鶴田だけには任侠映画のストイックな香りがある。ほかはもうガチャガチャと多彩な登場人物たちが右往左往なのだけれど。で、実録路線ビギナーとしては、とにかく登場人物が多すぎてしかも怒鳴りまくるので台詞がいまいち聞き取りにくいってのもあって、ようわからんのでWikipediaで登場人物一覧を出して横目でちらちらと見ながらついていった感じ。ただ、鶴田に関してだけは任侠映画のつもりで見れたので、意外にわるくなかった。