『ガン・ファイター』みた。中年×中年×中年×16歳のラブ西部劇。

ガン・ファイター(HDリマスター版) [DVD]

西部劇のながれで、録画したままだったオルドリッチを。カーク・ダグラス（中年）がやばい流れ者で、ガキの頃に好きだった今はメキシコで人妻をやってるドロシー・マローン（もと16歳、いまは中年）のもとに突然現れる。で、ドロシー・マローンの旦那（中年）が牧場主で、1000頭の牛たちをテキサスに運んで売るという大仕事をするのに、カーク・ダグラスはカウボーイ兼用心棒みたいな役目でついていくことにする。ドロシー・マローンの旦那は妙に心が弱いのか鷹揚なのか達観してるのか人生をあきらめているのか、それはそれで奇妙な男で、カーク・ダグラスがドロシー・マローンをギラギラと狙ってるのがあからさまなんだけれど、笑って雇い入れるわけである。そこにまた、イケメンで有能で正義の保安官ロック・ハドソン（中年）がカーク・ダグラスを追っかけてくる。でもメキシコなのでアメリカの法で逮捕することができないわけで、まぁカーク・ダグラスも、この男は腐れ縁でね、とかなんとかいいながら牧場主に紹介して、ロック・ハドソンも牛追いに合流する。で、ぶじテキサスまで牛を届けることができれば、つまり国境を越えてアメリカに戻ることになるわけで、そこで逮捕して裁判してカーク・ダグラスは絞首刑、という運びになるわけだけれど、それはおいといて、今は協力して牛追いをするのだ、それは、契約があるためでもあるし、それよりまぁドロシー・マローンがいるから、というかんじでもある。でまぁそこにプラスして、ドロシー・マローンの娘（16歳）がいて、短髪でボーイッシュ、元気で可愛くてなぜかカーク・ダグラスにポーっとなってるという。
というわけで、1000頭の牛たちとともに砂塵を巻き上げメキシコの荒野を突っ切りながら展開するオルドリッチの豪快な、中年×中年×中年×16歳のラブ西部劇なわけである。