小泉内閣メールマガジン第164号「大臣のほんねとーく」より「子どもは国の宝」

以前、話題になった小泉内閣メールマガジン
「らいおんはーと」だの「ほんねとーく」だの、「おんらいん読者感想」だの、ひらがなづかいのセンスがきしょいなあ。(きしょいなあとかいってる自分もか。やれやれ)
それはともかくそのメルマガ
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/
で、文部科学大臣の「ほんねとーく」がでている。こんなかんじ↓(文部科学省HPより)。
http://www.mext.go.jp/b_menu/soshiki/daijin/nakayama/04111701.htm

第164号 大臣のほんねとーく 「子どもは国の宝」(平成16年11月18日)
文部科学大臣 中山成彬

 最近、子どもが事件に巻き込まれたり加害者になったりする事件が相次ぎ、大変心を痛めています。食生活の乱れも含め、子どもたちが健やかに育ちにくい環境になっています。

 社会全体で、自分の子どもも他人の子どもも区別なく、暖かく、かつ厳しく守り育てる風潮になってほしいと思います。子どもは社会の宝、国の宝。子どもたちがこの世に生まれてきたことの有り難さを自覚し、かけがえのない自分の命と同様、他人の命も大切にすることを教えていきたいと思います。

 また、ある調査によると、太陽が西に沈むことを知らない子どもが3割、日の出や日の入りを見たことがない子どもが4割近くもいるという結果が出ています。自然や社会と交わるといった体験が驚くほど希薄になっています。

 テレビゲームなどだけでなく、もっと本を読み、もっと外に出て、スポーツに親しみ、運動で汗を流そうと提唱したい。そのためには、学校や家庭、地域全体で子どもたちの多様な体験活動の機会を作ることが必要です。

 子どもたちが人間の力を超える自然の偉大さを実感し、人間の営みについて深く考える機会をもっと与えたいと考えています。奥ゆかしさと優しさを秘め、厳しい国際競争を勝ち抜けるたくましい子どもたちの育成に努めていきたいと思います。

※  子どもの居場所づくりホームページ http://www.ibasyo.com/

※  文部科学省ホームページ
・  「児童生徒の問題行動対策重点プログラム(最終まとめ)」について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/16/10/04100501.htm
・  確かな学力
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku/index.htm

ん?

ある調査によると、太陽が西に沈むことを知らない子どもが3割、日の出や日の入りを見たことがない子どもが4割近くもいるという結果が出ています。自然や社会と交わるといった体験が驚くほど希薄になっています。

というけれど、「太陽が西に沈むこと」を「知る」ためには、日の入りを見ててもあまりいみないのでは? 「方角」というのは、人間がつけた名前なわけで、「太陽が沈むのは「西」」と上手に答えることができるのは、いちにちじゅうお日様を見ていた子ではなくて、理科の時間に「知識」としてそういう概念を教わった子のほうではないか。
ていうか、
一個一個ツッコんでいくというより、なんていうか、こういう文章って、独特のノリがありますな。みょうに偉そうで説教じみているのと、幼稚で通俗的なのと、中途半端にデータ的なものを引用しようとするのとが、絶妙に混交しているというか。で結局のところで政策的なオチに誘導するというか。まぁ、これはこれで、そういう文章としてそもそも書いてるわけなので、必ずしも本人のせいではないのだろうけれど。