P.K.ディック『ヴァリス』

土曜にあった研究会で、小説の語り手と作者の重なり合いのトリック、うんぬん、みたいな、ナラティヴの話題が出たので、それをいうなら『ヴァリス』だなあと思って言及してみたら、誰も知らなかった。
おかしいなあ!!

ヴァリス (創元推理文庫)

ヴァリス (創元推理文庫)

必読ですよ。
松岡正剛の千夜千冊」の紹介↓
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0883.html

そうそう。
ナラティヴ、といえば、
いま読みさしでほってある
批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)

批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)

に、そのへんのことがコンパクトに書いてあった。信用できない語り手、みたいな話。
この本自体は、いかにも教科書、という感じで、批評そのものとか批評理論そのものではないので、読んでてわくわくはしないのだけれど、
入門書としては、教科書なので、よい本やと思う。