ディック読み直し『ブレードランナー』を見直す。加藤本

先日来の流れで、結局、『ヴァリス』を引っ張り出して読み返す。うーむ。これ読んで欲しいなあ。でも、読んでもなんともない人というのもいるのだろう。まさに、情報を受け取るかどうか、ということに関係するのだろう。ていうか、大学院生の時代のじぶんこそ、ふつう以上に『ヴァリス』を読んで決定的に感化されてしまったんであり、けっきょく、ディックのものを次々と買って読むようになったわけなのだが(『ヴァリス』とあわせて読むならさしあたり『ラスト・テスタメント』だと思うが、絶版らしい)。
で、また、目の前に積みあがっている文庫本の山の中から『あなたをつくります』をとりだしてラストシーンだけ読み返したり、それから、映画の『ブレードランナー』を見直した。
加藤幹郎の『映画ジャンル論』で以前、ブレードランナーフィルム・ノワールとして見る、というのを読んだことがあって、そう見ると、そうだそうだ、って感じで見た。新しい『ブレードランナー論』欲しくなったな。

あなたをつくります (創元SF文庫)

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ブレードランナー 最終版 [DVD]

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映画ジャンル論―ハリウッド的快楽のスタイル

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「ブレードランナー」論序説 (リュミエール叢書 34)

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