で、本屋で売っていた、廉価版いちまい500円の映画ソフト。500円なので買ったのだけれど、これ、2つは見たことのあるもので、どっちかというと、学生さんに薦める用。なのだけれど、ほんとは、ホークスなら『赤ちゃん教育』、ヒッチコックなら『めまい』、ばかり勧めているのもなんなので別のを挙げると、まぁ珍しいものみたさ半分ってとこもあるんでヒッチコックの代表作ということではないのだけれど『ロープ』とかね、あとアンソニー・マンなら『グレン・ミラー物語』とかのが見やすいしもりあがりやすいとおもうのだけれど。
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ところで↑このラインナップはジェームズ・ステュアート率がえらく高いな。
↓
それはともかく、みてなかった『ウィンチェスター銃73』を見た。
持ち主を不幸にしては次々と流れ流れていく「呪われた王冠の物語」みたいなおはなし。1万丁に1丁、という幻の名銃「ウインチェスター73」が射撃大会の商品になって、ジェームズ・ステュアートの手に入ってから、奪われて、ネイティヴ・アメリカンやら悪党やらの間を流れ流れては、結局さいごにジェームズ・ステュアートの手に戻る、というおはなしで、ただ、そのあいだに、アンソニー・マンらしい、心の弱さからくる裏切りの主題が出てきたりして、善玉vs悪玉みたいにきっちりわかれてくれない、小心で卑屈な小心者がついつい悪に負けるみたいなのとか、あって、しかも最後には、いちばん善といちばん悪とがつながってたりして、西部劇なのにぜんぜんすかっとしない。それでも、クライマックスで、これまたアンソニー・マン節炸裂ってかんじで、あれよあれよというまに山岳地帯の岩場で決闘。