意外と学生にも薦められるかもな多木浩二『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』岩波現代文庫

授業でまたベンヤミンだのなんだの口走っていたら、面白そうだから本を紹介しろという学生さんがあって、いざそういわれると、おっとっと、なにを薦められるかしらん、ベンヤミンの入門書あるかね、などとおもいつつ、さしあたり多木浩二のこの本を挙げつつ、でも手元にあるものの読んだ記憶がないからなあ、などともごもごした紹介をしたのだけれど(ほかには、まぁ、むしろデュシャンやサティといったダダイストの作品から入ってはいかが?みたいなことをもごもごといっていたのだけれど)、やはりそこはそれ、紹介した手前、気になって通勤電車で(まったく、そのために仕事に通っているようなものだな)ぱらぱら読んでみたら、意外と薦められるかも、という気がしてきた。

ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読 (岩波現代文庫)

ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読 (岩波現代文庫)