散歩で買った本。大川『マルクス』、工藤『フランス恋愛小説論』、クセジュ『物語論』、松田・川田『エスノグラフィー・ガイドブック』、北山編『共視論』

気散じのため散歩にでかける。中くらいの本屋にふらりと入って3冊、そこで折り返して帰り道沿いの小さな本屋を2件はしご(その間に100均とコンビニに立ち寄ったりしつつ)、1冊ずつ購入。

フランス恋愛小説論 (岩波新書)

フランス恋愛小説論 (岩波新書)

物語論―プロップからエーコまで (文庫クセジュ)

物語論―プロップからエーコまで (文庫クセジュ)

共視論 (講談社選書メチエ)

共視論 (講談社選書メチエ)

エスノグラフィー・・・』ちうのは、研究室に買ってあったような気はするけれど、本屋で見たら、自分でも持っててもいいかな、という気になったので。

マルクス』だけさくっと読んだ。
マルクス、というかぎり、革命して共産主義社会が到来する、っていうオチぬきで、彼の分析は鋭かったなんていっても説得力にもひとつ欠けるっていうのは、まぁ、わからんではない。でも、やはり現実感はないわけで、やはりそこんとこぬきで分析だけほめたいみたいなきもちになる。で、そこをあえて、ですねえ、コミュニズムというのに焦点を当てて、身体論とか、連帯して生きられる集合的な生、とか、そういうことを、まぁ、言おうとしている本のようでは、ある。この議論がうまくいけば、マルクス主義は勇気百倍である。なにせ、目標ができるので。
えーでもやっぱりみりょくてきではないなあ。
でも、身体論に引き寄せているので、ところどころ、鮮やかな言葉が − マルクスの引用なんだけど − でてきて、そのへんはいい。「鳥のように自由な」とか。