きのう散歩で買った本。『STUDY HACKS!』『からだ:認識の原点』『知覚はおわらない』『学習のエスノグラフィー』。ついでに『自分探しが止まらない』でのライフハック評にも。

繁華な通りまで出て大きな本屋で。やっぱし本屋さんにいくと本があるなあ。

STUDY HACKS!

STUDY HACKS!

からだ:認識の原点 (コレクション認知科学)

からだ:認識の原点 (コレクション認知科学)

知覚はおわらない―アフォーダンスへの招待

知覚はおわらない―アフォーダンスへの招待

学習のエスノグラフィー

学習のエスノグラフィー

で、
とりあえず「ハックス」本をさらっと読んだ。
まぁ、3つぐらい、面白そうなことが書いてあったのでまぁいいかとは思うけれど、部屋に黄色いものを置けだのハーブティーを飲めだの、かなりしょうもないネタの混入率が上がってきた気はする。
そんなこといってるから速水なんとかって人にいいがかりをつけられるんでねえ。
自分探しが止まらない (SB新書)

自分探しが止まらない (SB新書)


このまえ、本屋の店頭でチラ見したけど、ライフハックというのが新手の自己啓発の一種で、それはGTDの種本を読むとかなりありありとわかる、という筋書きで、まぁしかしそれはそんなものなのだけれど、でもそんなことをいったらビジネス書というジャンル自体が昔からカルト的だってことになるんじゃないの。忙しいサラリーマンが読むためには難しくてはいけないし、でも、もっともらしく書いてないといけないし、しかもそこからわかりやすい「ハウツー」が導き出されるようにしないといかんので、どうしたって疑似科学になる。
「秀吉に学ぶリーダーシップ」みたいな擬似歴史学カルトが、マインドマップみたいな擬似脳科学カルトに衣替えするだけ、といえばその通りだろう。モギケンとかな。ホリスティック心理学とかな。色彩心理とかアロマとかな。
まぁしかし、それはそれとして、ビジネス書から「お説教」が抜けてきてテクニカルなTipsが増えてくるというのは、とりあえず精神衛生上よろしいと思う。
サラリーマンの、ということはごくごく一般的な人の、精神構造の基盤が、「昔の偉い人に倣え」「偉い者の説教を聞け」みたいな封建的なしくみから、まがりなりにも合理主義的なしくみにかわりつつあるってことかとも思う。おおまかにいうと、だけれど。細かく正確にいってそれはどういう事態なのか、とか、それをどう評価するか、とかいうのは丁寧に見ていく必要はあるだろうけれど。