よふかしして岩館『うちのママが言うことには』再読。

大学院生からODのころにかけて読んだのだと思う。ひさびさに読み返す。

最近作の『アマリリス』と、一見、似ている気がしたのだけれど、『アマリリス』では登場人物に内面だとか心理だとかがほとんどなくて関係だけがこんがらがってるところがおかしいのだけれど、『うちのママが言うことには』では、登場人物は繊細な内面を持っていて、共感したり、嫌だなと思ったり、する。ていうか、嫌な子だなと思いつつわかるわかると共感する。どの登場人物もそのへんが繊細に少しずつ書き分けられているので、いい。