中学教諭が試験採点せず、生徒らにでたらめな点数通知

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060121-00000213-yom-soci&kz=soci

神奈川県の藤沢市立片瀬中学校(角田宗夫校長)で昨年12月、2年生の理科を担当する男性教諭(39)が、後期中間試験の採点を期日内に行わず、生徒や保護者に点数を通知する「成績カード」にでたらめな点数を記載していたことが分かった。

 同校によると、成績カードには5教科の点数が記載され、年4回の定期試験終了後に生徒に渡される。理科の試験は12月6日に行われたが、教諭は「部活動が忙しかった」として採点に取りかからず、2年生161人全員の点数を過去の試験結果などから推測し、9日に成績カードにパソコンで入力、12日に生徒に配布した。

 13、14日には採点した答案用紙が生徒に配られたが、成績カードの点数と違うことに生徒側が気付いて発覚。答案用紙よりも50点高かった生徒もいたという。

 同校は、成績カードを回収して正しい点数に書き換え、2年生の前で教諭に謝罪させた。保護者には今月、文書で謝罪した。

 同校の安西友和教頭は「生徒と保護者に申し訳ない。こんなことが絶対に起きないよう、職員会議で徹底した」と話している。

 教諭は現在、校長、教頭などの監督を受けながら授業を続けているという。
(読売新聞) - 1月21日23時20分更新

コロンブスの卵である。テストとは何かについて考えさせられる。
「・・・採点した答案用紙が生徒に配られたが、成績カードの点数と違うことに生徒側が気付いて発覚」というところがミソで、
ぎゃくにいうと、気がつかない生徒だっていた(少なくとも、いるだろうとこの教師は踏んでた)わけで、
たぶんでたらめなりに「それらしい点」が書かれていたのだろうし、それに近い点数をとった生徒も多かったんであろうし、まぁ答案用紙を見るまでその成績に納得もしていたんであろう。「今回はがんばった(さぼった)はずなのにおかしいな」と思った子も多かっただろうけど、「ああそうか」と思った子も多かったんじゃないかと思う。
そうすると、じゃあ、そもそもテストとはなんなのか、と。