松江市の高校通学区  松江市はなぜ国公立を中心とする大学合格実績が高いのか

http://www.sanin-chuo.co.jp/column/modules/news/106200034.html

松江市はなぜ国公立を中心とする大学合格実績が高いのか−進学校と言われる鳥取県内の県立高校のある校長がこんなことを聞いてきたという。質問を受けたのは松江市内の県立高校校長。少し前の話だが、進学校同士で隣県の様子はやはり気になるようだ▼受験競争をあおるような話はご免こうむりたいが、山陰両県の主要都市を比べてもその傾向ははっきりしている。それぞれの地域で進学校と呼ばれる県立普通高校を三校ずつ選び、その合計の大学合格実績を比べてみる▼それによると、今春の国公立大学合格者は松江市六百四十八人、鳥取市(一部八頭郡を含む)五百三十一人、米子・境港市三百七人。人口規模はいずれも二十万人程度だが、松江市が他の地域を大きく上回り、全国でもトップクラスという▼松江市内にある県立普通高校にはそれぞれ通学区が定められている。これに対して鳥取県では生徒に学校選択の自由を与え、各市内の通学区は自由化されている。市内の学区がなく広い範囲から生徒が集まる鳥取市米子市の方が高校入試で厳しい洗礼を受ける。それだけ生徒の学力も高いはずだ。しかし高校を卒業する時点では松江市に逆転されるのはなぜなのか▼松江市内の県立普通高校三校はそれぞれ均衡しながら、進学実績を競い合っている。それが現場の教員の意欲を駆り立て、結果として高い進学実績を支えている。これに対し、鳥取県内では特定の高校に成績上位の生徒が集中し、学校間格差が大きい▼高校の学区制を撤廃する動きが全国的に目立ち、島根県でもその検討を始めた。学力均衡型か一極集中型か。その選択を迫られている。(前)

ちょっとおもしろい。