女子カーリングを映画化したくなる気持ちがよくわかった。

カナダ戦を、夜中にけっこう大盛り上がりして応援していた。
日本女子のカーリングのチームは妙に部活っぽい。選手が若いというのもあるのだろうけれど、立ち居振る舞いとかユニフォームとかが、とてもオリンピックとは思えない。
で、あのたくあん石みたいのを変な格好でスーと滑らしてから、そのままの酔拳みたいな妙なポーズですんごく集中した真顔でじっと石の行く末を見つめながら妙な声を出し合ったりしている。キャメラがそこで顔のアップにずーっと寄っていくので、すごく精神的な競技をやっているような錯覚に陥る。
映画化したら、ぐっとくる場面がたくさんありそうだ。
あのボーリング場のレーンみたいのは、遠近感を強調した構図にもできるし、真上からの画面で撮ると「氷上のチェス」そのままみたいな(てか氷上の巨大おはじきなんやが)静的な構図もできるし、その中でのたくあん石の緩やかな動きにも映画的な快感がありそう。
で、田舎の部活っぽいチームの垢抜けないけど美少女、みたいなのを主人公にして、4人チームなのでそのなかにいろんなキャラクターを登場させつつ、スポ根みたいなのもあり、チームワークとか人間関係のドラマも盛り込み、
会場のひんやりとした冷気の空気感と、その中での視線と声の交錯、で、徐々に試合の進行と共に空気感そのものがヒートアップしていく、でも氷上、みたいなかんじで。
がんばっていきまっしょい』プラス『櫻の園』プラス『カリフォルニアドールズ』プラス、バスビー・バークレイみたいなのを一本。
・・・え?
加藤ローサ星井七瀬
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